空想思考

メモ書き。考察、見解。その他

痛みの無い恐怖

痛みがなく、恐怖だけが勝る。

 

 

例えばの話。

                    

足が壊死して、感覚がない。

そして、そこを切り落とさねばならない状態になった時、

普通なら病院へ行き手術され、

適切な処理の元、治療されるべき話。

 

だかもし、何らかの形で

病院へ行けず、

医療行為が受けられなければ

壊死した足が朽ちるのを待つか、

誰かにもしくは、自ら切除しなければならない。

 

その時に、

壊死した部分は痛みを感じないだろうが...

意識は、脳は、感覚は

痛みを感じるのだろうか?

 

もし、痛みを感じるならば、

その痛みは恐怖から来る痛みなのか、

 

壊死してないもう片方の足から来る

擬似的な痛みなのか、

 

壊死した足の...無いはずの痛みなのか。

 

どうなんだろうか?

例えで足と称したが、腕、指でもありえなく無い。

 

昔読んだ携帯小説の...

“おまじない”だったかな? 

主人公が呪いをかけるその過程で

自分の指を代償にたくさんの人を殺す。

 

呪いをかけた指は腐り、

腐敗が進むにつれ、指の感覚は無くなり、

最後にはその指が腐り落ちる。

 

そして、主人公はない指の代わりに割り箸で指を作り、包帯で偽装し、

恋人に会いに行くという部分が印象的な話を思い出した。

 

最後はどうなったんだったかな...。

 

随分前に読んだ話だから忘れてしまった。

 

本が増える一方で、

読む時間がなかなか取れないのは辛い。

 

もう一人自分が居ればと度々思う。

そうなって欲しいが、そうなって欲しくない。

そんな自分がいる。