空想思考

メモ書き。考察、見解。その他

ツァルストラはこう言った 著ニーチェ 訳 氷上英廣

文中に

“わたしごつくったこの神は、

人間の作品であり、

人間の妄想であった。

すべての神々がそうであったように!

その神は人間であった。

しかも単なる人間と自我の貧弱なひとかけらであった。

私自身の灰と火影(ほかげ)から、

それは出てきたのだ。

この幽霊は。まことに!

それは彼岸からやって来たのではなかった!”

 

って書いてあるのだが、

最近本屋で 神は、人の脳が作った

だったかな?

これを見て思い出した。

 

人の脳が神という概念を作った。

もしくは、

人の脳が神を想像した。

の方が解り良いのになとか考えさせる本の題名を。

 

そして、

新興宗教的にはキリスト教徒さんの多い地方でこんな事書いてるニーチェさんの

ぶっ飛び具合。嫌いじゃない。

むしろ好きだ。

だか、

たとえ物語の中でも主人公の思想の中でも

信心深いひとから猛烈に

反感くらいそうな爆弾ふっこんだな。と

  

最初から爆弾投下してる作品だけども……

概念を幽霊と称した意味は?

 

人間の妄想なのか、幽霊なのか、

フェニックス的な言い回しなのか、

それとも誰かの思考から出来た想像の産物なのかどれかにしてくれ!

 

と思いながら読み進めば、

幽霊がいなくなって、

それを信じるのも悩みで苦しみだと。

屈辱とさえ称している。

 

概念にそこまで熱くなれるツァルストラ…

達成感とその他もろもろに満ち溢れてるのは分かる。

だが私の理解が、見解が追いつかない。

詳しく説明が欲しいところだ。

 

こういう時、タイムマシンとかあれば

その真意を聞いたり話したり出来そうだなと

よくよく思う。