空想思考

メモ書き。考察、見解。その他

この人を見よ 著 ニーチェ

この人を見よ

を読んでる最中に、

“病気が私を初めて理性へと導いてくれたのである。”

という一説がある。

 

これを読んだ時、

人は病気になれば理性的になるのかと思った。

病気といっても、

軽いものから重いものまである。

 

軽いものでは気付かぬだろうし、

重いものでは、要らぬところに気を使って、

本質を見抜けなくなるかもしれない。

 

だが、

理性的である事には変わらないだろうと思う。

終わりが近づくから、気付き、

冷静に思えるものがひとつ、ふたつ、と

出てくるのかもしれない。

 

まだ分からない。

伊藤計劃さんのようになれば、

分かるかもしれない。

ニーチェの様に考えられれば

分かるかもしれない。

 

気付かないものに気づけたら

分かるかもしれない。

 

全ては可能性だ。

 

何一つ現実味のない、過程。想定、

頭の中で論じられ、並び変えられ、

忘れ去られる存在。

 

こうやって書き留めておかなければ、

私の思考は、淀みに浮ぶ泡沫となり、

泡となって消えるのだ。

 

飛ばしたシャボン玉が弾けて消える様に...

人魚姫が泡となって消える様に

 

なにも残らない。

 

あるのは私の頭の中にだけ。

それさえ忘れてしまう。

 

だから忘れたらいけない。

書くことを。書き留めることを