空想思考

メモ書き。考察、見解。その他

15回目の昨日 クリスティン・テリル

15回目の昨日という作品の1説に

 

“たとえばぼくが過去に遡って祖父を殺したとする。

その出来事は僕の行動によって固定される。

祖父が死ねばぼくは生まれないことになるが、

元々の時間にいたぼくの名残

ー影のようなものだー

が常にそこに存在して祖父を殺し、

必ず祖父をしんだままにしておくんだ”

 

という発言があるのだが、

“親殺しのパラドックス

これを思い浮かべる人もいるだろう。

 

過去に戻り、親を殺そうとすると

自分が生まれてこないため

必然と殺せないという状態に世界が改変するという話。

 

だが、この小説の中では、

そうだな、、、

なんて説明すればいいのだろうか…

 

世界線の話と並行世界の話かな?

これを混じえて話されているということだろう。

 

世界線Aが僕らの居る世界

世界線Bがタイムリープした先だとすれば

この話は成立する可能性が高くなるんじゃないだろうか?

 

世界線Bの方で祖父を殺して、

今の自分の存在が消えたとしても

限りなくBに近い(Aの)ぼくに殺されたと称するならば

パラドックスっは起きずに作中にあるように、

“ぼくの名残ー影のようなものー”が出来上がる。

 

名残が祖父を殺すことが出来るのだろうか?

という質問に関して言えば、

やってみないことには分からない。

 

改変した後の状況の確認ができない限り

ウィグナーの友人説…?

シュレディンガーの猫の話を引き合いに出して討論するしかなくなってくる。

 

これは1種の仮説であり、可能性の話。

それで自分の祖父なりを殺していいということになはならない。

 

そうだな。

あれだ、この世界の外側、

僕らの認識している世界の外側からの観測でなくては

この謎は改名出来ないかもしれない。

 

卓上の空論にしかならなくて、

ただの位置個人の頭の中で繰り広げられる

物語、思考、思想、空想、妄想、

可能性なんだっていい。

 

そんな欠片の集合体。で、言葉の羅列でしかない。

 

もし、この世界の他に、

いや、外側に観測者がいるのならば、

この謎を解明する手助けをして欲しいものだ。

そうすれば、

私のこの思想は満たされるのだから。