ガリバー旅行記より
「対立する二人の脳を二つに切断して、
再び繋ぎ合わせるという手術をすれば、
節度のある調和のとれた思考が可能になる。
これは世界を監視し、
支配するために生まれてきたと
自惚れている連中には、何よりも望ましい方法だ」
この話を聞いて思ったのが、
仮に人の脳を真っ二つにして、
くっ付けたとしよう。
血液等の適合も含めて、上手くいったとして
右脳、左脳で分けたものをくっ付けるのか、
右左脳を上下、もしくは部分ごとに
1部ずつある程度の塊としてくっ付けるのか。
右脳 | 左脳
Aさん | Bさん
(逆もまた然り)50:50
右脳 Aさん 左脳 Aさん 上部
右脳 Bさん 左脳Bさん 下部
(逆もまた然り)
50:50もしくは、6:4 7:3 等
(比率を変えるとなると比較した時のデータが曖昧になりそうな…)
右脳 左脳
前頭部 Aさん Bさん
後頭部 Bさん Aさん
と言った具合に、いいとこ取りの様な感じで
切除した後に、くっ付けるのか。
機能的にはどうなるのか、
もしかしたらアレルギーが発症するかもしれない。
いや、まずどちらにも同じ手術をして、
半々にした互いの脳を埋め込まなければ比較はできないはずだ。
脳内の記憶はどう変化するのか。
習慣、行動、趣味、思考、言語、食事、記憶、
好み等、上げればきりは無いだろうが、
まずは
脳を入れ替えた時による状態の変化。
表情や話し方、脳波や、アレルギー反応…
運動能力の変化も気になるところだろう。
例えば、年齢に差のある個体を組み替えた場合
年齢を例えるならば…
20~25歳の個体と
60~65歳の個体で
情報量の違いと、
若い細胞と年季の入った細胞…
と表現していいのか分からないが。
細胞の変化…
若い方の細胞に養分として取り込まれる…
でもない。
テロメア修復は出来ない。
情報だけ伝達することが出来ても、
それを受け取る側で支障が出ればその細胞はただ死滅するだけだろうし…。
(仮に“ それ”を人間と仮定する。)
脳の持ち主達が同じ“それ”が術前と同じ様に話したとして、
はたしてそれは同じ人間なのか?
臓器移植とは違って、司令塔をいじくってる訳で
フランケンシュタインみたいな存在になるのでは…?