空想思考

メモ書き。考察、見解。その他

満月珈琲店 より 一部

「人はよく、『運命は決まっていると言います。

あなたもそう思いますか?』」

私はぎこちなくうなづいた。

「だって決まっていますよね?」

「まぁ、たしかに決まっていると言える部分はあります。

たとえば、生まれる場所や親、容姿などですね。

運命とは『命を運ぶ』と書きます。

過去生のあなたが、次に生まれ落ちる境遇を決める。それが『運命』です。

設定するのは他の誰でもなくあなた自身。

あなたが選んだ命です。」

 

満月珈琲店の星読み

〜ライオンズゲートの奇跡〜

著 望月麻衣 画 桜田千尋  P109 より 

 

そうなると、

今何年も仲良くしている友人たちに会うために

この場所と時代を選んで生まれてきたんだろうな。

なんてセンチなことを言ってみたりするが、

そうあったらいいなと思ってはいる。

 

中国のえくぼの伝説の話だってそうだ。

死後に生前の全てを忘れ、

安らかに転生する飲み物を飲むことを拒んだ人につけられる印が『えくぼ』だという。

 

それを与えられるためには

死後の世界の冷たい川の中で、

千年耐えてから転生しなければならない。

 

だから、えくぼがある人は

あなたに出会うために記憶を守って千年待った強い人なんだろうなと思う。

そうまでして思われている人も素敵だなと思うし、

あなたにまた遇うため、寂しくて、苦しい千年を待っていた。

 

なんて話を聞いたらえくぼがあることはすごくいいことだと思えてるくるじゃないか。

 

本当にそうなのなら、その前世で、

心から思っていた人はどんな人なんだろうか?

それほど素敵な人なんだろうか?

いや、どれほど愛おしい存在だったのだろうか?

どんな人生で、どんなものを見て、感じたのだろうか?

 

今世でその大事な人に出会えただろうか?

心が繋がっていれば、その人に出会った時気づけるのだろうか?

運命の人だと。

この人と会うために千年も待ったのだと、

思えるだろうか。

 

何度縁を切っても切れなかった友人や、

どこまでも届きそうで届かない、成長させてくれる友人や、

新しい世界を見せてくれて、色んなことを語ってくれて、心から尊敬できる、そんな…

一緒になってバカをやってくれるから、

心から救われるような気持ちになって、

たまらなく愛おしくい。

 

過去も未来も、この先長く続いていく大切な友人立ちに出会えたこと、

この人生で良かったと思えるひとつだ。

 

面と向かってこんなこと言ったら、

小っ恥ずかしさで何も言えなくなってしまうだろうな。

なんて思ってる。

 

本当に、いい縁をありがとう。

心からの敬愛と友愛を込めて。

あなたたちの人生がどうか意味のある幸せなものでありますように。