読書は人の縁に似ている。
書かれた物語がすんなり入ってきたりする時ほど、そう思う。
その時必要な言葉で、
きっと何か気づくきっかけになる物語。
だから、昔読めなかった本が今読めたりするんだろうと思う。
伊藤計劃さんのハーモニーの一説が頭に浮かぶ。
「その場その場で必要となった遺伝子の集合。」
その時必要なものを受け取れるかどうかはその人次第。
だから、
ノートに書き留めておかなければならない。
その時伝えたかった何かは、
巡ってまた、必要な時にやってくる。
その時はまた、その言葉に救われるかもしれない。
違った答えが出るかもしれない。
それでもいい。
その時、その問いに気づけるかどうか。
問いかけに心が気付ればきっと答えは出てくる。
その時と違っても、きっとその時出した答えは、
今の自分にとって必要な答えで、
過去の自分は違う答えだった。
でも今の、悩んでる今、その時の答えは“これ”なんだ。
ってその時、その場所で、その時にしか居ない自分が出した答えを、
どうか大切に。きっといつかその答えに救われたり、
また問いかけになる日が来るのだから。